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■ 投資価額修正って何?


連結納税の中では、ここが一番難しいのではないでしょうか?

投資価額修正?

初めて耳にする言葉かと思います。

こちらは、2重課税・2重損失の計上を排除するものです。

親会社が子会社の株式を売却した場合に生じるものです。

言葉のとおり、親会社が持っている子会社株式の帳簿価額

すなわち「投資価額」を修正するものです。


なぜ、このようなことが必要になるかといえば、

子会社の利益・損失は、@連結納税の中で取り込まれ

A次に親会社が子会社株式を売却した場合、子会社の利益・

損失が取り込まれた値段で売却されるため、2重に利益・損失が

計上されるためです。



■ 投資価額修正の具体例



1.損失の2重計上

連結納税適用時、子会社の損失が生じれば

その損失は他の連結グループ会社の利益と

相殺されます。

この損失分だけ親会社の子会社株式の帳簿価額を

減額させないでそのままにしておくと、親会社が

子会社株式を売却したときに、損失が生じるため

2重の損失が計上されることになります。

では、具体例を見てみましょう。


@親会社は子会社の株式100%を10,000で取得し連結納税を実行

A1期目親会社利益5,000 子会社損失5,000

B2期目すぐに親会社は子会社株式を5,000で売却

C2期目の親会社利益は0(子会社株式以外)

1期目
親会社 子会社 連結納税
当期利益 5,000 △5,000 0
法人税等 0 0 0
株の価値 5,000



2期目 (投資価額修正前)
親会社 子会社 連結納税
当期利益(株式売却分) △5,000 0 0
法人税等 0 0 0

親会社の子会社売却利益

@収入       5,000
A子会社簿価 10,000
B売却益    △5,000


ここで分かるように、子会社の損失が連結納税で他の利益と相殺され

次の親会社が子会社株式を売却時にまた損失が取り込まれ、

2重計上になっているのがわかります。


ですので、この2重計上を排除しないといけません。

どうするかといえば、次のように行います。



2期目 (投資価額修正後)
親会社 子会社 連結納税
当期利益(株式売却分) △5,000 0 0
法人税等 0 0 0

親会社の子会社売却利益

@収入       5,000
A子会社簿価   5,000 (10,000-5,000)投資価額修正(注)
B売却益        0

(注)
親会社の子会社帳簿価額を取得価額の10,000より損失分(利益積立金分)5,000

マイナスすることにより投資価額修正とします。



2.利益の2重計上

連結納税適用時、子会社に利益が生じれば

その利益に課税されます。


そうすると、その利益分だけ親会社の子会社株式の

帳簿価額を増額させないでそのままにしておくと、

親会社が子会社株式を売却したときに、利益が生じるため

2重の利益が計上されることになります。

では、具体例を見てみましょう。


(税率は40%と仮定します)

@親会社は子会社の株式100%を10,000で取得し連結納税を実行

A1期目親会社利益0 子会社利益5,000

B2期目すぐに親会社は子会社株式を13,000で売却

C2期目の親会社利益は0(子会社株式以外)

1期目
親会社 子会社 連結納税
当期利益 0 5,000 0
法人税等 0 2,000 0
株の価値 13,000

(注)子会社株式の価値=10,000+(5,000-2,000)


2期目 (投資価額修正前)
親会社 子会社 連結納税
当期利益(株式売却分) 3,000 0 0
法人税等 1,200 0 0

親会社の子会社売却利益

@収入     13,000
A子会社簿価 10,000
B売却益     3,000


ここで分かるように、子会社の利益が出たため課税され

次の親会社が子会社株式を売却時したときに子会社株式の価値が

上がっているため、また課税と

2重計上になっているのがわかります。


ですので、この2重計上を排除しないといけません。

どうするかといえば、次のように行います。



2期目 (投資価額修正後)
親会社 子会社 連結納税
当期利益(株式売却分) 0 0 0
法人税等 0 0 0

親会社の子会社売却利益

@収入       13,000
A子会社簿価   13,000 (10,000+3,000)投資価額修正(注)
B売却益         0

(注)
親会社の子会社帳簿価額を取得価額の10,000より価値増加分(利益積立金分)3,000

プラスすることにより投資価額修正とします。











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